抵当権:最重要テーマだが深入りは危険
抵当権は債務者の債権を回収するため目的物を競売にかけ、その配当から優先的に弁済を受けることができる権利のことです
抵当権には物上代位や法定地上権、根抵当権など重要な主題が多く含まれています
ほぼ毎年出題され、一年に2問出題されることも
出題頻度はほぼ毎年出題され、根抵当権や担保物件などの関係の深い問題も含めると年に2問出題されている年もあります
しかし問題の難易度は高い傾向にあり基本は抑えるが深入りはしないほうが良いでしょう
基本の確認
抵当権における理解度を確認するには以下の質問に答えられるが重要です
- 抵当権、被担保債権などの意味を理解しているか?
- 抵当権者、抵当権設定者の意味を理解しているか?
- 抵当権の性質を把握しているか?
- 物上保証人を理解しているか?
- 物上代位について理解しているか?
- 第三取得者や抵当不動産の賃貸人の扱いを理解しているか?
- 法定地上権の成立要件を把握しているか?
- 根抵当権と抵当権の違いを理解しているか?
- 問題文から事実関係を正確に把握できるか?
事実関係がしっかり把握できているかが大事
抵当権の問題は事実関係を正確に把握するのが難しいです
当事者の数が多く、事実関係の前後で結果が変わるため、事実関係を把握するのに最も時間がかかる問題です
面倒でも毎回事実関係を図に書いて正確に把握する習慣をつけましょう
- 抵当権者、抵当権設定者はだれか?
- 債務者と抵当権設定者は同一人物か?
- 抵当権の対象は土地と建物どちらなのか?
- 抵当権の順位はどうなっているのか?
- 第三者や建物の賃借人が登場したのと抵当権設定の前後関係はどうか?
こういったところの把握があいまいだと解答に必要な知識を持っていても正解できません
また抵当権は範囲が広く、限られた時間ですべてを理解するのは現実的ではありません
自分の理解度で正解できる問題かを把握するためにも事実関係の把握は正確に行えるようにしましょう
事実関係の正確な把握は問題を解いて慣れていくしかないので過去問等で数をこなすことが大事です
基本事項は抑えておくが深入りはしない
抵当権の問題は難易度の高いものが多く出題されています
事実関係が複雑なものや連帯保証などほかのテーマとの複合問題など
こういった問題を無理に理解しようとすると必要以上に勉強時間を取られるので他の分野の勉強時間を奪ってしまう危険があります
ですので抵当権に関しては必要な知識を押さえておく
しかし、それ以上の勉強はしないという見切りも大事です
理解度を確認するための過去問
以下に抵当権の知識が要求された主な過去問を上げておきます(難易度が高すぎる問題や重要度の低い問題は除いています)
抵当気に対する理解度を確認する場合は以下の問題を解いてみてください
- 平成28年 問題4
- 平成27年 問題6
- 平成25年 問題5
- 平成22年 問題5
- 平成21年 問題6 問題7
- 平成20年 問題4
- 平成18年 問題5
- 平成17年 問題5
注意)このサイトは「宅建に合格する」ために必要な法律知識を記載したものです。そのため法律上の厳密性よりも分かりやすさを重視しています。また、この記事は作成時(2017年9月)に施行されている法律に則ったものです。法律は改正されることがありますので、各自で確認をお願いします。
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