代理:範囲が広く正確な理解がカギ
代理とは本人に代わって本人のために法律行為を行うことです
代理には、復代理、無権代理、表見代理など単体で問題に出題されるテーマが多く含まれます
出題頻度は高い
出題頻度が高くしっかり理解しておきたいテーマです
また代理全般の問題以外にも復代理、無権代理(表見代理)は単体で出題されるほど重要な事項です
それぞれの違いをしっかり把握しておくことが大事です
また制限行為能力者や相続に関連した問題も出題されているためこれらと合わせて理解しておきましょう
基本の確認
代理における理解度を確認するには以下の質問に答えられるが重要です
- 代理の成立要件を理解しているか?
- 代理の禁止事項は何か?
- 復代理について理解しているか?
- 無権代理について理解しているか?
- 表見代理について理解しているか?
- 問題文から事実関係の正確な把握ができるか?
事実関係がしっかり把握できているかが大事
代理の問題は問題文と選択肢に記された事実関係を正確に把握しているかがポイントになります
- 本人、代理人、代理人の相手はそれぞれ誰なのか?
- 代理の成立要件を満たしているか?
- 代理人の相手は「代理の事実」を知っているのか?
- 代理人の代理権の内容は何か?
- 復代理は成立するのか?
- 表見代理の成立要件を満たすか?
- 無権代理の追認の事実はあるか?
こういったところの把握があいまいだと解答に必要な知識を持っていても正解できません
事実関係の正確な把握は問題を解いて慣れていくしかないので過去問等で数をこなすことが大事です
制限行為能力者や相続との関係を把握しておく
- 制限行為能力者は代理人になれるのか
- 本人が代理人を相続した場合
- 代理人が本人を相続した場合
など代理にはほかのテーマと関係した知識が要求されます
そのため代理を勉強するときはこれらとの関連も意識して覚えておきましょう
理解度を確認するための過去問
以下に代理の知識が要求された主な過去問を上げておきます(難易度が高すぎる問題や重要度の低い問題は除いています)
代理に対する理解度を確認する場合は以下の問題を解いてみてください
- 平成26年 問題2
- 平成24年 問題2 問題4
- 平成22年 問題2
- 平成21年 問題2
- 平成20年 問題3
- 平成19年 問題2
- 平成18年 問題2
- 平成17年 問題3
注意)このサイトは「宅建に合格する」ために必要な法律知識を記載したものです。そのため法律上の厳密性よりも分かりやすさを重視しています。また、この記事は作成時(2017年9月)に施行されている法律に則ったものです。法律は改正されることがありますので、各自で確認をお願いします。
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「勉強法」の記事
「権利関係」の勉強のポイント:「権利関係」に関する特徴や勉強のポイントを解説したもの
「過去問分析」の記事
制限行為能力者:制限行為能力者が代理人になれるのかという問題が何度か出題されているため、よく理解しておくことが大事
相続:代理人や本人に相続が生じた場合の問題が出題されている。よく理解しておくことが大事