売主の担保責任:基本を押さえれば取れる問題が多い
売主の担保責任とは売買契約において例え無過失であっても売り物に対して負うべき責任のことです
担保責任の中でも「瑕疵担保責任」や「他人物売買」などは宅建業法の問題でも出題されているテーマです
これらは民法の土台としたものなので「宅建業法上の瑕疵担保責任や他人物売買」をよく理解するためにもここでよく把握しておきましょう
出題頻度は高く、他分野との関連が強い
民法における売主の担保責任2年に1回出題されています
また難易度も基本を押さえておけば取れるレベルがほとんどです
基本の確認
売主の担保責任における理解度を確認するには以下の質問に答えられるが重要です
- 瑕疵担保責任について理解しているか
- 他人物売買に関して理解しているか
- 数量不足に関して理解しているか?
- 抵当権や地上権があった場合の制限について理解しているか
- 担保責任の責任追及方法について理解しているか?
- 請求権行為の期間制限を把握しているか?
- 悪意の買主の取扱いを理解しているか?
- 宅建業上の売主の担保責任との違いを把握しているか?
基本を押さえて確実に得点するつもりで
民法の売主の担保責任は基本事項を覚えさえすれば正解できる問題です
ですので瑕疵担保責任、他人物売買、数量不足、抵当権等による制限、地上権等による制限を覚え、それぞれの責任追及方法や請求権の期間制限、買主の悪意の有無などを一覧にして暗記するようにしましょう
それだけで十分得点できるテーマといえます
宅建業法の担保責任の土台になっているテーマ
宅建業法は民法を土台に策定されています
宅建業法上の瑕疵担保責任は民法の規定を元にアレンジしたものです
そのため宅建業法の問題をより理解するためにはもともとの土台となった民法の規定も理解しておくのが一番です
理解度を確認するための過去問
以下に売主の担保責任の知識が要求された主な過去問を上げておきます(難易度が高すぎる問題や重要度の低い問題は除いています)
売主の担保責任に対する理解度を確認する場合は以下の問題を解いてみてください
- 平成28年 問題6
- 平成26年 問題6
- 平成23年 問題9
- 平成21年 問題10
- 平成20 問題9
- 平成19年 問題11
注意)このサイトは「宅建に合格する」ために必要な法律知識を記載したものです。そのため法律上の厳密性よりも分かりやすさを重視しています。また、この記事は作成時(2017年9月)に施行されている法律に則ったものです。法律は改正されることがありますので、各自で確認をお願いします。
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自ら売主制限(全般):宅建業法の最重要テーマ。このテーマの他人物売買や瑕疵担保責任は民法の考えを土台にしているので異同をよく理解しておきたいテーマ