3つの要素を基準にスケジュールを立てる

合格に必要な要素として「本来の実力」「勉強の慣れ」「試験の慣れ」があります

この3つを試験日までに合格ラインまで伸ばすのが基本的な方針となるのですが

それぞれ伸びやすさが違うため試験までの残り時間で優先順位が変わります

以上の3要素を考慮した勉強の大まかな段取りは四段階に分けています

目安として全体の勉強期間を1年とすると

  • 第一段階と第二段階で合わせて9ヶ月
  • 第三段階が2ヶ月
  • 第四段階が1ヶ月

ほどが目安となります

ただ事前の知識や理解度などでそれぞれの期間は調整することになります

第一段階 本格的に勉強を始める

ここは試験に向けて勉強を始めたところです

ここでは試験内容を理解することよりも

  • 勉強を習慣化する
  • 質より量で勉強する
  • 内容の密度よりも分かりやすさ重視の解説書を読む

ことに重点を置きます

まだ焦る必要は無いですがここでこなした勉強量が後々の理解度と自信に繋がってきます

宅建の場合は

  • ひたすら過去問をこなして
  • 分からないところのテキストを読む
  • マンガ解説書や民法の分かりやすい解説書を読む

これを続ける場面です

第二段階 重要分野の理解を深める

ある程度の勉強量をこなした後は

勉強の重点を「解いた量」から「理解度」にシフトしていきます

過去問で多く出た重要テーマを体系的に理解していくところです

ここでどれだけ広く深く理解できるかで後半の戦略が変わってきます

ここまでに勉強する習慣と勉強量が確保できていないと中々先に進めないのがこの段階の特徴です

勉強の成果が目に見え始めると同時に差がつきやすくなるかなりのキーポイントとなります

第三段階 具体的な戦略を決める

この段階で一度模試を受けるなどをして自分の実力を測ります

実力、得意分野、苦手分野を把握した後でどういった戦略をとるのかを決定

  • 得意分野を伸ばすのか
  • 苦手分野を克服するのか

「残された時間」と「科目の重要度」で学ぶ範囲を検討

そして勉強時間の配分として新しく学ぶことよりも復習に重点を置き始めるところです

つまりこの辺から「自信」と「慣れ」を伸ばすことを考え始めます

ここで無理に「実力」を伸ばそうとしてスランプに陥る人が出始める

そんな危険な段階でもあります

第四段階 試験への準備を始める

ここまでくると勉強の内容は「復習」と自信を無くさない程度の「挑戦」が主体になります

復習を繰り返すことでできる実感を「自信」につなげ

模試を何回か受けることで試験に「慣れ」ることでペース配分や捨て問への対応を覚える

完全に「実力」よりも「自信」と「慣れ」に重点を置いた学習を行って

本番で本来の実力を発揮するための準備をしていく部分です