意思表示:民法における重要テーマの1つ
意思表示は詐欺、強迫、虚偽表示、錯誤、心裡留保など
法律行為時の「意思の表示」に瑕疵(問題、不備)がある場合の法律上の効果に関する問題です
宅建ではほぼ毎年何らかの知識が問われている
過去問(平成28年~平成17年)において意思表示に関する知識に関する問題は
- 正解の選択肢を見極めるため
- 正解ではない選択肢を判断するためめ
この両方を含めるとほぼ毎年出題されています
基本の確認
意思表示における理解度を確認するには以下の質問に答えられるが重要です
- 詐欺、強迫、虚偽表示、錯誤が何か理解しているか?
- 取消しと無効の違いを理解しているか?
- 善意の第三者との関係を理解しているか?
- 錯誤の重要事項を理解しているか?
- 制限行為能力者との共通点と相違点を理解しているか?
- 物権変動との関係を理解しているか?
特に錯誤は重要
意思表示の中でも特に錯誤は単体で問題として出題されることもあり、ほかの意思表示よりも理解度が必要といえます
錯誤に関しては
- 要素の錯誤
- 動機の錯誤
- 表意者に過失や重過失がある場合の無効主張の可否
- 表意者以外の人物が表意者の錯誤無効を主張する場合
これらを抑えておきましょう
制限行為能力者と物権変動
意思表示は問題の中で制限行為能力や物権変動との共通点と相違点をきちんと理解してるかを問われる問題も出題されています
そのため意思表示だけを理解していても制限行為能力者や物権変動に対する理解があいまいだと得点できない可能性もあります
ですのでこの二つも意思表示との関係を意識しながら学習することをオススメします
理解度を確認するための過去問
以下に意思表示の知識が要求された主な過去問を上げておきます(難易度が高すぎる問題や重要度の低い問題は除いています)
意思表示に対する理解度を確認する場合は以下の問題を解いてみてください
- 平成28年 問3
- 平成27年 問2
- 平成23年 問1
- 平成21年 問1
- 平成19年 問1
- 平成17年 問2
注意)このサイトは「宅建に合格する」ために必要な法律知識を記載したものです。そのため法律上の厳密性よりも分かりやすさを重視しています。また、この記事は作成時(2017年9月)に施行されている法律に則ったものです。法律は改正されることがありますので、各自で確認をお願いします。
「意思表示」の関連ページ
「勉強法」の記事
「権利関係」の勉強のポイント:「権利関係」に関する特徴や勉強のポイントを解説したもの
「過去問分析」の記事
制限行為能力者:共通点や相違点を問う問題が出題されているテーマ。二つとも不完全な意思表示の法的な効果を取り扱ったもの
物権変動:共通点や相違点を問う問題が出題されているテーマ。二つとも物件の移動を取り扱ったもの