権利関係の勉強のポイント
権利関係の概略
権利関係は
- 民法
- 不動産登記法
- 建物区分所有法
- 借地借家法
で構成される権利に関する理解を問う科目です
全体の配点として14点で内訳は民法が10点、借地借家法が2点、残りが1点ずつ出題されています
権利関係の特徴
最も他の受験者との点差がつく科目
権利関係は他の科目の中で最も他の受験者との点差がつく科目です
宅建業法は多くの人が得意とする科目で合格者の多くが7割以上得点しています
そのため宅建業法だけでは他の受験者との点差があまりつきません
税・法令上の制限は問題の難易度のばらつきが大きく、基本的な問題が多くの人が得点し、また難易度の高い問題は捨て問となることが多いです
こちらもなかなか他の受験者との点差が開きにくい科目になっています
比べて民法は知識量だけでなく問題に対する理解と馴れが必要になり、最も他の受験者と差がつきやすい科目となっています
目標点数
14点中10点獲得を目指して勉強を
合格点を達成するためには権利関係で10点を目標に勉強するといいでしょう
現実には8点あたりが合格ラインですが、合格ラインより少し上を目指して勉強するほうがより確実に合格に近づくと思います
全問正解は難しいので固執しないこと
権利関係の中には難易度が高く捨て問となる問題が毎年数問は出題されています
試験問題の最初に出る科目でこの捨て問にこだわると後半の「法令上の制限や宅建業法へ影響が出る危険性があります
ですので権利関係では
- 解ける問題は確実に
- 捨て問は早めに見切りをつけて引きずらない
以上の二つが大事な戦略となってきます
権利関係の勉強法
権利関係の中でも民法は知識量と同じくらい「問題に対する慣れ」が必要になります
具体的には「問題文から事実関係や権利関係を正確に読み取る」ことができることが最低条件となっています
これができないと必要な知識を覚えていても、それが何かを判断できません
宅建業法や他の科目では必要知識がストレートに分かる文章となっていますが、民法は問題文から必要知識が何かを判断する必要があります
ですので民法はテキストの知識を覚える以上に「問題を多く解き、問題文から正確な事実関係を読み取る」ことが重要になってきます
これはできるようになるまである程度、時間をかける必要があるため権利関係でも民法の学習は早めに開始することが大事です